このS邸は、東京郊外のゆったりとした住宅地の一区画が 切売りされて出来た奥行きの深い敷地に立つ。 従来の街並みやゆとり感を保ちながら必要な容積を確保する住宅を提案した。 敷地の前後に庭を持ち、それらを取り込むフリースペースと、 住宅として必要な機能を納めたコアの組み合わせによる住宅である。 1階に家具の移動により使い方を変える居間・食堂、 2階に家具によって間仕切る個室を持つ。 様々な家族構成や敷地条件に対応できるこの提案は、 規格住宅のプロトタイプになりうるのではないかと考え、 同時に進行していた都内を中心に展開する建売住宅の群棟計画に応用した。 企画・販売も含めた魅力ある商品としての建売住宅を提案している。 共同設計者 田中幸子/openvision 構造設計者 腰原幹雄/木構造研究所 > 平面図 > 構造図
S邸 企画住宅プロトタイプ